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2023
幼いわたしや弟がとうに眠ってから帰宅して、朝起きるとすでに会社に出たあとだった父は、銀座を訪れるとよく卓に土産を置いてくれていた。
美しい菓子、お鮨、上品なお店が紹介された冊子。昭和のモーレツサラリーマンを地で行くように働いていた父は、わたしたちに銀座の文化を届けたかったのではないだろうか。
いま銀座を歩くと、父がこの街で抱いていた思いに包まれる感覚がある。